健康

健康に結びつく健康食品の使い方

投稿日:3月 2, 2018 更新日:

「少し太ってきたのでダイエットをしている」

「健康診断で生活習慣に気をつけたほうがよいといわれた」

「食欲がなくて普段より食事がとれない」

などといったときなど、栄養のかたよりが心配になることがあるのではないでしょうか?

そのようなときに活用したいのが「健康食品」です。健康食品をうまく使うために知っておきたいことをご紹介しましょう。

1.健康食品とは ― 医薬品との違い

たとえばビタミンCを思い浮かべてみましょう。

医薬品として処方されるもの、薬局で購入できるものもあれば、サプリメントといった健康食品としてドラッグストアなどで販売されているものもあります。

同じ成分のように思えるビタミンCですが、医薬品と健康食品では何が違うのでしょうか。

 

1.1 医薬品

医薬品というのは、その効果がしっかり試験されて国で認められているものをいいます。

使うのは病気の人です。

医薬品の種類には

○病院や診療所の医師が処方して薬剤師が調剤する医療用医薬品

○薬局やドラッグストアなどで薬剤師が販売している一般用医薬品

などがあります。

これらは、医師や薬剤師などの専門家がかかわって使うことが決められています。

 

1.2 健康食品

医薬品は国で認められているものですが、健康食品は国で認められているものばかりではありません。

健康食品は基本的には健康な人が使うもので、何を選んで使うかは個人の判断にまかされています。

さまざまなものがあるため、使うときには注意が必要といってよいでしょう。

 

2.健康食品の種類と注意

それでは、健康食品にはどのようなものがあるのでしょうか。

大まかにいうと、体の中に取り入れるものは、医薬品以外は食品で、食品は一般食品健康食品に分けられます。

この健康食品の中に、国の審査や国への届出が必要な特別用途食品保健機能食品特定保健用食品栄養機能食品機能性表示食品)と、効果や機能の表示ができない「いわゆる健康食品」があるのです。

体の中に取り入れるもの
医薬品 医療用医薬品
一般用医薬品・要指導医薬品
食品 一般食品
健康食品 特別用途食品
保健機能食品 特定保健用食品
栄養機能食品
機能性表示食品
いわゆる健康食品

 

2.1 特別用途食品

特別用途食品は、国が審査をして「特別の用途表示」をすることを認めた食品です。

たとえば、

・たんぱく質をあまりとらないことが必要な人のための低たんぱく質ごはん

・ミルクアレルギーの子ども用のミルク

・脱水症状のときに使う経口補水液、乳児用ミルク

などが認められています。

これらは「特別用途食品」というマークで見分けることができます。
特別用途食品マーク

 

2.2 保健機能食品

保健機能食品には、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品、機能性表示食品という3つの種類があります。

 

2.2.1 特定保健用食品(トクホ)

特定保健用食品(トクホ)は、健康の維持・増進や保健のために使う食品です。

それぞれの製品をつかってヒトで試験した結果により国に認められ、「特定保健食品」というマークがついています。

特定保健用食品 トクホ マーク

これらの食品にはマークとともに、その食品ごとに認められた表示がされています。

 

たとえば「おなかによいヨーグルト」を例にとって見ますと、明治ブルガリアヨーグルトはこのような表示となります。

森永ビヒダスヨーグルトはこのような表示となります。

このように、食品ごとに表示は異なっています。

 

青汁について見てみると、ある青汁は下記のように表示され

 

異なる青汁は

などと、それぞれの食品で記載は異なりますので、特徴を確認するとよいでしょう。

 

また、

・食後の血中の中性脂肪をおさえる食品

・体脂肪がつきにくい食品

といったダイエットに関係しそうなものや、そのほか

・血圧が高めの人によい食品

・血糖値が気になる人によい食品

・骨の健康が気になる人によい食品

など、さまざまなものがありますので、表示内容を確認して選ぶとよさそうですね。

 

2.2.2 栄養機能食品

栄養機能食品は、1日に必要な栄養素(ビタミン、ミネラルなど)をとれないときに、その栄養素を補給するために使う食品です。

国が審査しているわけでなく、決められている規格基準にあっている食品に、栄養機能食品という表示がされています

表示するときには、「栄養機能食品(ビタミンB1)」のように栄養機能食品+栄養成分という記載がされ、さらに栄養成分ごとに定められた用途の説明が表示されています。

栄養機能食品の規格基準に定められているものは、n-3系脂肪酸亜鉛カリウムカルシウムマグネシウムナイアシンパントテン酸ビオチンビタミンAビタミンB1ビタミンB2ビタミンB6ビタミンB12ビタミンCビタミンDビタミンEビタミンK葉酸があります。
(「ビタミンのスゴイ働きとその効果!ビタミンの種類と構造」、「五大栄養素「ミネラル」について知る!」参照)

 

2.2.3 機能性表示食品

機能性表示食品は、国への届出により、企業責任で「科学的根拠に基づいた機能性」を表示しているものです。

パッケージには「機能性表示食品 届出番号○○」「本品には○○が含まれているので○○の機能があります。」と記載されています。

機能性に関与する成分は、難消化性デキストリンビフィズス菌EPA・DHAリコピンヒアルロン酸ナトリウムなど、トクホに似ていますが、トクホと違うところは、国による審査ではなく国への届出により記載されているところです。

かわったところでは

豆イソフラボン大豆もやし……含まれている大豆イソフラボンは骨の成分を維持する働きによって、骨の健康に役立つことが報告されている

三ケ日みかん……含まれているβ‐クリプトキサンチンは骨代謝の働きを助けることにより、骨の健康に役立つことが報告されている

といった生鮮食品でも、機能性表示をされているものがあります。

「みかん=ビタミンC」というイメージがありますが、機能性表示としては「β-クリプトキサンチンが骨の健康に役立つ」という意外ともいえる表示です。

機能性表示を注意深く見て活用してみたいですね。

 

2.3.いわゆる健康食品

いままで紹介してきた表示の食品以外は、一般食品ですので、栄養補助食品、健康補助食品、栄養調整食品といった記載があっても、「いわゆる健康食品」ということになります。

 

3.リスクを“減らすかもしれない”健康食品

健康食品には「病気の名前」や「症状を改善する」といった表示はされていないのが一般的です。

ところが健康食品の中には、病気のリスクを“減らすかもしれない”という表示があるのをご存知でしょうか。

いったいどのような病気のリスクを減らす健康食品なのか、ご紹介しましょう。

3.1 疾病リスク低減表示

健康食品は、健康な人が健康の維持・増進や保健のために自分で選んで使われる食品をいいます。

国の審査や国への届出により、特別用途食品、保健機能食品〔特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品、機能性表示食品〕とされているものや、それ以外の「いわゆる健康食品」があります。(「2.健康食品の種類と注意」参照)

実はさらに「疾病リスク低減表示」という表示があるのです。

疾病リスク低減表示というのは、科学的根拠が医学的・栄養学的に確立している関与成分について、表示ができるようになっているものです。

日本では、「カルシウム」と「葉酸」が認められています。

「疾病リスク低減表示」がされたカルシウムを含む健康食品は実際に販売されていますので、カルシウムを中心にみていきましょう。

 

3.2 カルシウムによる疾病リスク低減

3.2.1 必要なカルシウムの量

カルシウムは、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、

18歳以上の男性では1日650~800 mg

18歳以上の女性では1日650 mg

をとることがすすめられています。

必要なカルシウムの量

食事からカルシウムをとるには、乳製品大豆製品野菜からとることができます。

どのぐらいの量のカルシウムが含まれているかというと、たとえば、

・牛乳コップ1杯(200 mL)には220 mg

・納豆1パック(50 g)には45 mg

・水菜4分の1束(50 g)には105 mg

です。

カルシウムが入っているものを意識的にとらないと、1日に必要なカルシウム量を満たすのはむずかしそうですね。

 

3.2.2 カルシウムが減らす疾病リスク

からだの中のカルシウムの99%は骨をつくっていますが、カルシウムは細胞や血液の中にもあって、筋肉が収縮したり、からだの中の情報を伝えたりする働きにかかわっています。

ところが毎日のカルシウムをとる量が少ないと、骨のカルシウムが使われてしまい、骨がもろくなってしまうのです。

カルシウムが減らす疾病リスク

骨がもろくなると骨折しやすくなり、高齢になると場合によっては骨折して寝たきりになってしまう主な原因にもなっています。

逆にいうと、カルシウムをとれば、骨がもろくなるリスクが少なくなりそうですね。これについては、さまざまな研究が行われていますので、ご紹介しましょう。

 

①食事からのカルシウム摂取と骨密度の関係

健康な白人女性(8~18歳)49人の4日間の食事から、カルシウムをどのぐらいとっているかを調べました。

骨密度は腰椎とよばれる場所の骨ではかりました。

すると、カルシウム摂取と骨密度には関係があることがわかり、カルシウム摂取により骨密度を高めることができると結論されました。

 

②牛乳からのカルシウム摂取と骨量の関係

白人女児(平均12.2歳)82人が、18か月間、568 mLの普通牛乳あるいは低脂肪乳をのみ、骨量を調べました。

すると、牛乳を飲んだ量が増えると、骨ミネラル量(骨カルシウム量)が増えることがわかりました。

 

③カルシウム摂取と骨量の関係(子ども)

ガンビア在住の子ども(8.3~11.9歳)160人で、1年間、カルシウムを1日1,000 mg週5日間とった場合と、とらない場合とで、骨量を調べ比べました。

すると、カルシウム摂取量が増えると、骨ミネラル量(骨カルシウム量)が増えることがわかりました。

 

④カルシウム摂取と骨量の関係(更年期)

更年期の白人女性(46~55歳)295人で、2年間、カルシウム錠を1,000 mgあるいは2,000 mg飲んだ場合と飲まない場合で骨量に違いがあるかどうかを調べました。

骨量は腰椎とよばれる場所の骨ではかりました。

すると、腰椎の骨量はいずれの場合も減っていたのですが、カルシウム錠を飲んでいた場合は、骨量の減少の度合いが少ないことがわかりました。

 

このようにカルシウムをとることで、若い人では骨密度や骨ミネラル量(骨カルシウム量)を増やし、また、更年期の人では骨量が減るのを防ぐということがわかっています。

カルシウムをとることで、骨がもろくなるリスクが少なくなると考えられているのです。

 

3.3 カルシウムの疾病リスク低減表示

骨がもろくなるリスクをカルシウムが減らすと考えられていますが、健康食品にカルシウムの「疾病リスク低減表示」をする場合は、次のように書かれています。

カルシウムの疾病リスク低減表示

このように、歳をとってから骨がもろくなるリスクを減らすかもしれないことが表示されています。

 

ここで注目したいのは、ただカルシウムさえ大量にとれば骨がもろくなるリスクを減らすことができるわけではないことです。

日頃の運動」と書かれているように、食事だけで骨がもろくなるリスクを減らすことができるのではありません。

また「適切な量のカルシウム」と書かれているように、大量にカルシウムをとるのではなく、適切な量をとることが必要です。

疾病リスク低減表示に関する厚生労働省からの通知では、1日にとるカルシウム量は300~700 mgとされています。

なお、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」には耐容上限量は2,500 mgとありますので、カルシウムを健康食品でとりすぎないよう注意しましょう。

 

3.4 カルシウムの疾病リスク低減表示がある健康食品

カルシウムが含まれていて疾病リスク低減表示がある健康食品にはさまざまなものがあります。例に挙げますと

・ふりかけ

果汁入り飲料

豆乳飲料

粉末乳飲料

粉末清涼飲料

フィッシュソーセージ

クッキー

といったものがあり、それぞれ、含まれているカルシウムの量によって、1日あたりの食べる目安がパッケージにかかれています。

食事でどのぐらいカルシウムをとっているかを計算してみると、1日に必要なカルシウムの量にたらないこともあるでしょう。そのようなときには、カルシウムを含む健康食品が役立ちそうですね。

 

3.5 葉酸による疾病リスク低減

「カルシウムと骨の健康維持」の関係のほかに、「葉酸」についても、疾病リスク低減表示が認められています。

健康食品に葉酸の「疾病リスク低減表示」をする場合は、次のように書かれます。

疾病リスク低減表示

【出典】内閣府 http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/wg/kenko/130404/item1_2.pdf
活動・白書等 > 審議会・懇談会等 > 規制改革 > 規制改革会議(平成25年1月~平成28年7月)特定保健用食品の許可表示例③

 

この記載がされるときの1日の摂取量の目安は400~1,000μgとされています。

ただし、カルシウムの場合と同様に、葉酸を大量に飲むとリスクがなくなるわけではありません。

日本人の食事摂取基準(2015年版)」でも、葉酸の耐容上限量は900~1,000 mgと定められています。

いわゆる健康食品の葉酸を飲む場合にも、飲む量に注意するようにしましょう。

 

病気のリスクを減らすかもしれない健康食品に書かれている「疾病リスク低減表示」についてご紹介しました。

骨がもろくなるリスクと関係のあるカルシウムについては、疾病リスク低減表示がされた、さまざまな健康食品が販売されています。

食事でカルシウムをとる量がたらないときに、活用してみてはいかがでしょうか。

 

4.健康食品の効果的な利用法

このように健康食品は健康な人が使うものとして、さまざまなものが販売されています。

これらを効果的に利用するにはどうしたらよいでしょうか。

 

まず、ビタミンが含まれている栄養機能食品のサプリメントを例に、考えてみましょう。

ビタミンCの推奨量は1日100mgです。

この量に不足していると思った場合は、通常の食品からどのぐらい摂っているかを考えましょう。

それでも不足していると考えた場合は、サプリメントからとることが1つの方法です。

ただし、栄養成分によっては、1日にとる量の上限が決められているものもありますので、注意が必要です。

 

また、コレステロールを抑える特定健康食品(トクホ)を使ったとしても、それだけで安心してはいけません。

コレステロールを抑える特定健康食品(トクホ)を使うなら、「カロリー摂取量をひかえてみよう」「運動をはじめてみよう」など、生活習慣も変えていくきっかけにしていくのが効果的な利用法といえるでしょう。

 

健康食品の種類と健康に結びつく使い方をご紹介いたしました。

食生活に役立つさまざまな健康食品がありますが、健康食品をとりながら生活習慣の見直しをすることも忘れないようにしたいですね。

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